レセコンとも連動できる電子薬歴
レセコンは現代の医療業界では広く使われるようになり、これを導入していない医療機関では事務員や薬剤師などに多大な労力を求められることになってしまいます。
レセプトという、月ごとの診療報酬を保険者に請求するものなのですが、それを行うにはカルテや処方箋などのデータを全て入力し、それに基づいて請求書を作成していかねばなりません。
かつては全て紙の書類が作られていたため、全部手入力しなければならなくなっており、誤入力の問題も起こるなどして毎月の請求時期には現場の職員が残業をするのが当たり前でした。
しかし、今は電子カルテなどが使われ、レセコンというレセプトを取り仕切ってくれるシステムも開発されたことでそれらの労力が一気に削減されることにもなりました。
電子薬歴もこういったレセコンとの連動で役立つようになっています。
患者に対して薬を処方する前に服用歴などを記録した文書を作成せねばならないものですが、電子の形でそれらの文書がまとめあげられるため、保険請求をする際にもそれらの資料を楽に閲覧できるようになり、そこに記載された事実をコピーペーストするような形で簡単に必要な形式を整えられるようになったのです。
紙での作成は決まり文句から書き始めるなど薬剤師の癖が出やすいし、更に手書きだと文字が読みづらいなどして入力の際に間違いが出ることもありえます。
電子ならば解読の間違いも出ずにそのまま数値を移行できるため、労力の面でも安全の面でも大きな手助けとなっています。